コミュニティラウンジ「hoome」の想い
こんにちは、榎本です。
今日は、今行っている事業についてちょっとお話ししてみますね。その前にいきさつから。
私が7年前に不動産業で独立したのは、お部屋ありきではなく、誰から買うか、借りるかが大切だと言う信念のもと独立してやってきました。お部屋ありきというのは、どのお部屋に住むかだけで決める事です。
そして、昨年の東日本大震災。やはりこれが転機となりました。不動産屋として何が出来るのか。震災で被害を受けた方にお部屋を提供するという活動はありましたね。確かにこうした活動も大切でした。ただ今後は、何かが起きてからの対応ではなく、普段からの活動が大切なのではないでしょうか。
お客様の意識も少しずつ変わってきました。
お子様がいたり、ペットが居たりすれば、今住んでいる近所の方と知り合いが自然と出来てきます。ただ、一人暮らしだったり、夫婦で共働きだったりすると何年住んでいても近所に知合いがいないということが普通に都会ではあり得ます。当の私も子供が産まれるまでは、ほとんど知合いがいませんでした。
この近所に知合いがいない。顔馴染みがいないということが不安材料になってきているんですね。
少し前までは、男の人だと馴染みの居酒屋みたいなのがあったのですが、チェーン店のお店が増えるとともにそのような場所も無くなってきています。
そこで、今回hoomeというコミュニティラウンジをつくることになりました。
不動産屋というのはその町の入口になります。新しい街に住むときに一番はじめに関わるのが不動産屋です。そこで何か出来ないかというところからのスタートです。
一番始めに考えたのが、当社のお客様だけが利用出来るスペースです。ただ、これだと地域に繋がるといっても限定されてしまいます。なので、地域に住んでいる人も利用出来る空間にしようと!
新しい街に移り住んで地域に馴染めない。既にある自治会なども入りづらい世代というと20代から40代。中心になるのは30代。その30代が集いたくなるような場所でなければ意味がない。公民館や市民館ではない場所です。無料で開放すると、どうしても公の施設と変わらなくなってしまう。
そして出来たのが、hoomeです。
ちょっと良い空間。ちょっと行ってみたくなる場所。これを目指しました。
ユトレヒトの江口さんがセレクトした書籍、最新の雑誌、こだわりのコーヒー、電源とwifiフリー、そして多様なイベント。
この空間を利用する事で自然と地域の方との交流が生まれ、顔馴染みも増えていく。何年か前までは自然と行われていた人との交流。少しでも貢献出来ればいいなと思っています。
前途は多難だとは思いますが、こんな思いで作ってみました。
ちょっと長くなってしまいましたが、何となく共感頂けましたでしょうか。今私があるのもみなさまのお陰です。今後とも応援頂けると嬉しいです。